体外受精説明会の内容ですが、今回で最終回です!

 

今までの内容はこちら。↓

体外受精説明会の内容 1

説明会の内容 2

 

 

 

⑳受精卵と移植について

 

採卵翌日に受精の確認を電話でしていただきます。

 

受精卵というのは5日で終わる。

なので、2日目か3日目か5日目のどこかで胚移植を行います。

 

2日目と3日目を初期胚と言って、1種類の培養液で育てます。

一度培養液をチェンジして、胚盤胞まで育てます。

 

よく、初期胚と胚盤胞だと妊娠率が違うと言われているが、そんなことはない。

受精した時点で妊娠率は0%か100%と決まっている。どの段階で移植しても妊娠率というのは変わりません。

 

なので、当CLは基本胚盤胞まで育てることはしていない。通常2〜3日後に移植している。(子宮内での培養環境に期待しています。)

 

ただ、もし5〜6個受精卵ができた場合はどれが良く育つかという意味で胚盤胞まで育てることはある。

けれども5日目に全てダメになり、移植自体がキャンセルになるというデメリットはあります。

 

途中成長が止まった受精卵の中には、初期(2日目か3日目)に移植していれば着床するものが存在していたかもしれません。その可能性は否定できない。

 

なので、当CLでは胚盤胞移植を第一選択とは考えていない

だが、胚盤胞をどうしても希望するという方には対応は可能。

 

 

 

㉑受精卵(余剰胚)の凍結の可否

余剰胚の凍結が可能かは、移植時に良好な胚が余った時点で決定されます。

または、諸種の理由からその周期には1つも戻さない場合(全胚凍結)に行われます。

 

 

 

㉒年齢別の妊娠率(着床率)

良好な受精卵(3日目胚)を1個移植した時のものです。

 

~30歳  ……約40%

31~34歳……約30~35%

35~38歳……約20~25%

39~41歳……約10~15%

42歳~  ……約5%以下

 

※例:2個移植した場合の双子の予想値

→35歳の場合……1個当り25%なら、25×25で約6%になります。

 

 

 

㉓早めの体外受精のメリット・デメリット

・状態のいい卵子が複数個できる。

・余剰胚ができれば、数回移植でき妊娠率が上がる。

・若い方が、妊娠中の体調がより、分娩リスクが低い。

 

 

 

㉔卵子の質を左右する条件

卵子の質を良くすることはできない。

ただ、卵子の質は悪くなっていく。

 

・年齢

・ストレス

・喫煙

・急激な体重の増減

→急激に質が落ちていきます。

・遺伝/体質

→母親が40歳前で閉経など、遺伝する確率が高い。

・卵巣手術の既往(特に子宮内膜症)

・従来よりの生理不順

(特に50日以上、PCOS:多嚢胞性卵巣症候群)

 

これらに当てはまる方は、早めの体外受精をおススメします。

 

 

 

㉕体外受精による副作用について

・排卵誘発剤によるもの

【卵巣過剰刺激症候群】

排卵誘発剤を使用した時に多く起こりますが、超音波検査によりある程度予防できます。また、危険性が高い時には事前にご相談します。(自然周期法の場合はあまり心配ないです。)

 

・採卵によるもの

◎卵巣出血→卵巣表面の針穴から少量の出血

◎卵巣膿瘍→採卵に伴う炎症

これらは起こってしまっても軽度のものです。

合併症がないとは言えませんが、すぐに対応すれば問題ないので、安心していただいて大丈夫です。

 

・多胎妊娠

1.流早産の発症が起こりやすい

→未熟児で産まれる確率が単胎と比べて5倍

→NICUの不足。たらい回し?

→医療訴訟の増加→産科医撤退の悪循環

 

2.妊娠時/分娩時の危険性 (母体側のストレス)

→経過観察/安静のために約40~70%で管理入院

→約20~40%の確率で妊娠中に頸管縫縮術を施行

→分娩は90%が帝王切開

 

 

 

 

以上が私が通っているCLの体外受精説明会の内容になります。

院長先生の言葉を一語一句そのまま…というわけではありません。また、多少省略しているところもありますので、ご了承ください。

 

 

何かお役に立つ情報はありましたか?

皆様が少しでも体外受精について勉強できたなら幸いです。